土壌改良が連作障害の対策&予防に!連作障害が起こった場合の対処方法を解説
土壌改良は作物を健全で元気に育てるためには欠かせません。土壌環境が悪いと連作障害を招いてしまいます。土壌改良は手を抜かず入念な土作りを心がけましょう。こちらでは家庭菜園で起こりやすい連作障害の特徴・症状・原因と、連作障害が起こった場合の対処方法・予防方法をご紹介いたします。また、関連情報として「土壌改良の時期と土壌改良資材の使用方法について」のコラムもご覧ください。
土壌改良で連作障害を防止!家庭菜園で起こり得る連作障害について解説
連作障害とは、同じ科の作物を同じ畑で栽培し続けていると起こる生育障害のことです。例えば、トマト・ピーマン・ジャガイモ・ナスといった野菜は、違う野菜ですが実は「ナス科」に分類され、違う野菜だと思っていても実は同じ科で連作障害を発生させてしまった、ということも十分あり得るのです。
連作障害で起こる障害の症例は以下のとおりです。
土壌病害全般
細菌・カビ・ウイルスといった病原菌などが、土の中で増加し活動している畑で野菜を育てた場合、病気になりやすくなるというものです。
- ・青枯病
- 病原菌により急に萎れて葉が緑色のままで枯れたりするよくある病気です。
- ・根コブ病
- 根に数多くのコブができ水分や養分が吸えなくなって萎れて枯れたりする病気です。
- ・萎黄病
- 葉緑体の欠損で葉が黄色になり養分欠乏で委縮して枯れ・腐敗を招く病気です。
- ・つる割病
- 日中に下葉が萎れ夜に回復する状態を繰り返し、次第に黄褐色へ変色し萎れた状態となり枯れていく病気です。
線虫害
土の中にいる有害な線虫が増えすぎることで起こる病気です。線虫は土中に生息していて小さく透明で肉眼では見えませんが、数が増えすぎると作物に害を及ぼします。また、被害は根の部分になるので地上部ではわかりにくいですが生育を阻害します。
生理障害全般
作物が元気に育つためには必要不可欠な栄養素があります。必要とする栄養分が欠乏したり、反対に過多となったりすることでも生育に障害として現れます。
- ・窒素過剰
- 葉は濃く青々と茂って花は咲いても実がつきません。葉が委縮することもあります。
- ・カルシウム欠乏
- トマトなどによく起こる障害で尻腐れ症と呼び実の尻が腐ったように黒くなります。
- ・マグネシウム欠乏
- 葉脈以外の葉の部分が下葉から黄色くなりだし光合成の低下を招きます。
連作障害の原因
連作障害の原因は主に2つあります。
1つ目は土壌の栄養バランスが崩れるためです。作物は根から根酸という成分を出して、土中にある栄養を吸収しやすいように変えています。作物によって必要な栄養は異なるため、連作を続けていると栄養に偏りが発生します。消費されない栄養は土中に蓄積されていき、栄養バランスが崩れていくことで、土壌病害が発生しやすくなると考えられています。
2つ目は土壌微生物のバランスが悪くなってしまうためです。連作をすることが障害を招くわけではなく、連作によって土壌のコンディションが悪化することで連作障害が発生してしまいます。
特に家庭菜園は限られた面積で野菜を栽培することが多いので連作してしまいがちです。その結果として連作障害を引き起こしやすいとされています。
連作障害になったらどうする?土壌の改善方法を解説
連作障害をある程度理解したところで、次は連作障害が起こってしまった場合の改善
方法と予防法を見ていきます。
改善方法
- ・病原菌や害虫を消滅させる
-
病原菌や害虫が発生した土壌は、それらの要因を消し去らなければなりません。
夏であれば太陽熱の力を借りて土壌消毒をします。レーキや土ふるいで被害を受けた株の根をすべて取り除き、土を透明なビニール袋に入れて水分を含ませ密封します。2~3日ごとに袋の両面を直射日光に長時間当てます。
一方、冬は寒さを利用しながら除去するのが一般的ですが、晴れていて風のない日を選び土を荒起こしします。スコップで掘り返しながら1ヶ月ほど寒さにさらし、土が含んでいる水分の凍結や解凍を繰り返すと害虫や病原菌へダメージを与えられます。
- ・土壌改良
- 消毒ができたら土のバランスを整えるために土壌改良を行います。土作りのためによく使われているのは植物性堆肥(バーク堆肥など)と動物性堆肥(牛糞堆肥など)です。土壌改良で使用する堆肥にはいろいろな種類があるので、土壌バランスを整えるために最適な堆肥を選ばなくてはなりません。
予防方法
- ・輪作や間作をする
- 同じ作物を同じ畑に植え付けるのは避け、科の異なる作物に変えて植え付けます。同じ所に植えることがないよう、計画的に作付け圃場を変える方法が「輪作」です。
- ・コンパニオンプランツを活用する
- 2種類以上の植物をそばに植えると、生育がよくなったり病害虫が減ったりするなどの効果が期待できます。そのような効果が期待できる植物の仲間をコンパニオンプランツと呼びます。お互いによい影響を与え合う植物同士を選んで栽培してください。
連作障害を防ぐ土壌改良ならリサール酵産の土壌改良資材「カルスNC-R」!
連作障害は一旦発症すると完全に出なくなるまでに相当時間がかかります。また、はっきりと改善できたかどうかは目で見てもなかなか分かりません。連作障害を発症させる前にしっかりと予防していくのが理想です。
なお、連作障害になってしまった場合には土をいったん消毒してください。しっかり消毒を行ってから新たに土作りをすることで、連作障害を繰り返す可能性はかなり軽減できます。
このコラムでは連作障害に対する一般的な対策方法について解説しました。
リサール酵産では土壌改良資材のカルスNC-Rを製造販売しています。カルスNC-Rに含まれる微生物の働きにより、根圏環境が改善され連作障害に対する副次的な軽減効果が期待できます。家庭菜園・畑の土作りや連作障害など困りごとがありましたらリサール酵産へご相談ください。
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家庭菜園や畑の土壌改良資材を販売するリサール酵産
会社名 | リサール酵産株式会社 |
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代表取締役社長 | 飯川 雅丈 |
設立 | 1986年5月20日 |
資本金 | 払込済資本金 30,000,000円(株式数600株) |
本社住所 | 〒331-0812 埼玉県さいたま市北区宮原町2丁目110−12 リラ第3ビル3階 |
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