微生物資材を使った畑作り!微生物資材・石灰資材について
微生物資材・石灰資材を使うときには、まず土壌の状態を確かめることが大切です。確かめたうえで必要な資材を選び、より高い効果が期待できるでしょう。こちらでは、石灰資材の役割と微生物資材の使用時の注意点をご紹介いたします。
石灰資材の役割とは?

土作りには、石灰資材が必要で欠かすことはできません。それではどのような石灰
資材を使うべきか、また、石灰資材は農業でどのような役割を果たしてくれるのか、順に見ていきます。
石灰資材の種類
農業で使用する石灰資材には、主に3つの種類があり用途によって使い分けます。
- ・有機石灰
- 主成分は炭酸カルシウムで、水酸化マグネシウムが若干含まれています。アルカリ分は、40~50%程度で水に溶けにくい分、散布後はすぐに播種・定植ができる点が特徴です。微生物資材を使用する際に組み合わせる石灰資材として適しています。
- ・苦土石灰
- 「苦土」とはマグネシウム、石灰はカルシウム(炭酸カルシウム)のことで、この2つを含んでいるのが苦土石灰です。石灰資材の中では比較的多く用いられていて、どちらも植物には必要な成分であり、苦土石灰であれば同時に供給できます。
- ・消石灰
- 水酸化カルシウムを主成分としていて、アルカリ分が60~70%以上の強アルカリ性です。消石灰は強アルカリ性のため殺菌力があり消毒効果が期待できます。酸度調整の面では、速効性があるのですぐに効果を出しやすいのが特徴です。
石灰資材の役割
石灰資材の役割は、大きく分けて2つです。
- ・酸性に傾いている土壌のpHを調整する
-
石灰に含まれているアルカリ性成分は水に溶けて流亡しやすい性質があります。日本は降雨量が多いので土壌からその成分が無くなって酸性になりやすい傾向があります。そのため、アルカリ成分の強い石灰資材を使用し酸性に傾いた土壌を中和させて作物が生育しやすいpH値に調整する必要があります。
生育しやすいpHは作物によって異なりますが、6.5~7.5の微酸性からややアルカリではホウレンソウやエンドウ、5.0~6.0の弱酸性ではサツマイモやジャガイモなど、5.5~6.5ではトマトやキュウリなど、ほとんどの野菜類が生育しやすいpH環境となっています。 - ・カルシウムを補給する
-
石灰資材の主な成分はカルシウムであるため、石灰資材の種類と使用量により土壌中のカルシウム量を増やせます。
微量要素のカルシウム供給としての石灰資材は有機石灰や苦土石灰がおすすめです。消石灰はアルカリが強いため酸度調整(pH矯正)に重きを置き、植物には吸収されにくいという特徴があるので、資材の目的を明確にして使用する必要があります。
また、土の中にカルシウム成分が豊富にあるにもかかわらず、作物がカルシウム欠乏症になる場合もあります。この原因は土壌が乾燥している、もしくは窒素過多になっているなど肥料バランスが崩れてしまったためです。ここに石灰を入れるとカルシウム過多になってしまい作物へ障害が出る可能性があるので、土中の状態をあらかじめ確認しておくことが大切です。
畑で農業用の微生物資材を使用する際の注意点

土壌の微生物を増やし、健全で安心な作物を育てるために役立つ微生物資材は、使用する際にいくつかの注意点があります。
効果の再現性は使用条件で異なる
まずは、使用条件などにより効果の再現性が低くなる可能性があるということです。微生物はある特定の環境でしかその効果を発揮できません。微生物の生育に適さない条件下で使用する場合、得られる効果は異なります。
法的な規制が特にない
微生物資材は肥料取締法・地力増進法などの法的規制がありません。2009年より「全国土壌改良資材協議会」が微生物資材の自主表示基準を設定しました。それ以前は具体的な効果が明確にされていない資材も多くありました。
まだ自主表示基準を明示していない資材も存在していますが、表記されていないから効果がないというわけではありません。研究機関等に試験を委託して効果を証明しているメーカーもあります。それぞれの企業では効果が発揮できる使用方法を指導したり、優良事例など情報提供を積極的に行ったりするところもあるようです。
最終的にはどの微生物資材をいかに使用するか、使用者側がしっかり判断して効果の出る方法で実施しなければなりません。
微生物資材を使って畑作りを始めよう
農業の土作りにおいて、土の状態をよくすることは、栽培する作物の生育にも大きく影響します。様々な資材が販売されている中、どの資材をどのように使用していくのかを決めるのは使用者です。
これらの使用目的や期待する効果を踏まえ、さらには土壌条件・状態などを確認したうえで使用する資材を決定しなくてはなりません。資材の特徴および注意点等もよくチェックしながら最適な資材を選択してください。
リサール酵産では微生物を活用した土壌改良資材を製造販売しています。これから、畑の土作りをしたい、微生物資材を使ってみたいとお考えの方は、ぜひリサール酵産の土壌改良資材をお試しください。
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微生物資材を販売するリサール酵産
会社名 | リサール酵産株式会社 |
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代表取締役社長 | 飯川 雅丈 |
設立 | 1986年5月20日 |
資本金 | 払込済資本金 30,000,000円(株式数600株) |
本社住所 | 〒331-0812 埼玉県さいたま市北区宮原町2丁目110−12 リラ第3ビル3階 |
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