微生物資材には好気性と嫌気性の微生物が使われている!連作障害解消には微生物(放線菌や乳酸菌)が重要
微生物資材に使われている微生物に種類があることをご存じでしょうか。生物学上では数えきれないほどの微生物が存在しており、土作りにおいて重要な役割があります。微生物を分類すると大きく2種類に分けることができます。微生物は土作りにおいて非常に重要な点なのでしっかりと理解しておきましょう。こちらでは、微生物の種類についてご紹介いたします。また、連作障害を軽減する放線菌や乳酸菌の役割についても解説していきますので、ぜひご確認ください。
微生物の種類とは?好気性と嫌気性について解説
微生物は大きく好気性と嫌気性に分類することができます。
まず好気性の微生物ですが、これは名前の由来にもなっている通り「空気を好む」微生物のことです。微生物における空気とは酸素です。好気性の微生物は、活動するために酸素を必要とします。逆に嫌気性の微生物は、活動するために酸素は必要としません。
好気性の微生物にとってなぜ酸素が必要かというと、エネルギーを得るために消費するからです。私たち人間が呼吸するのと同じように、好気性微生物も酸素を取り込みます。活動するためのエネルギーとして空気を利用しているのです。
嫌気性の微生物は活動するために酸素を必要としません。嫌気性微生物には酸素があるところでは活動できない絶対的嫌気性菌と、酸素のあるなしに関係なく活動できる条件的嫌気性菌があります。
土の中には好気性微生物と嫌気性微生物がそれぞれ存在しています。酸素があるときには好気性微生物が活発に活動をして、酸素がないところでは嫌気性微生物が活発に活動をするというように共存しています。
農業用の土作り資材として販売されている微生物資材には、主に「好気性微生物を使用したもの」「嫌気性微生物を使用したもの」「それら両方を組み合わせたもの」の3つがあります。
リサール酵産では、「両方の微生物を組み合わせたもの(複合微生物資材)」を販売しています。創業以来、畑(野菜)・果樹・水稲・畜産で約半世紀ほどの実績を上げてきました。
好気性微生物と嫌気性微生物それぞれ単体だと、条件によっては微生物が活動できないことがあります。しかし、弊社の微生物資材ではそれら両方を組み合わせているため常にどちらかが活動することができます。
微生物資材を購入する前に知っておきたいこと!野菜の生育をサポートする微生物(放線菌や乳酸菌)とは
微生物(放線菌や乳酸菌)には連作障害を改善する働きがあります。連作障害とは毎年同じ場所で同じ作物(同じ科の野菜)を栽培すると生育不良や病気にかかりやすくなってしまうことです。連作することによって土壌の微生物や栄養のバランスが崩れてしまいます。
一般的に販売されている堆肥には微生物(放線菌など)が含まれています。牛糞堆肥やバーク堆肥を使用することで、ある程度の土壌改良効果や連作障害の予防にもつながります。また、堆肥を毎年散布することによってミニトマトの果実に旨味を加えたり、トウモロコシやスイカを甘くしたりするなど野菜の食味をあげることもできます。
つまり、土壌微生物(放線菌など)を豊富にすることで連作障害を軽減するだけでなく、土作りにおいても大きな役割を果たしているのです。
例えば、土の状態を悪くしてしまう病原菌が畑に定着してしまったとしましょう。その状態で作物を栽培しても豊作は期待できません。その場合は畑の悪い菌を取り除く、もしくは堆肥や土壌改良資材を加えて土作りをする必要があります。
病原菌を取り除くために土壌消毒(農薬・殺菌剤)を行うという方もいます。しかし土壌消毒をしてしまうと畑にとっていい働きをする微生物も殺してしまいます。できるなら畑にとって悪い働きをする微生物だけを殺したいですが無理です。そこで注目するべきなのは土壌微生物(放線菌や乳酸菌など)のバランスを整えて、病原菌を殺さなくても発病するリスクを下げることです。
つまり、土作りでよい微生物(放線菌など)を定着させてしまえば、土壌消毒を行って殺菌をしなくても障害が起こりにくくなるのです。良い微生物と悪い微生物はあくまでも共生であり、有益な微生物(放線菌や乳酸菌など)を豊富にして病原菌に悪さをさせない土を作るのが理想です。
これが微生物(放線菌や乳酸菌など)の働きです。土の状態を整えるために欠かせない存在であるといえるでしょう。
微生物資材を有効活用して野菜を育てよう
土作りの際に微生物資材を使うとよりよい結果が期待できます。悪い微生物が畑に定着してしまうと、野菜の品質や収量も下がってしまいます。そうならないためにも、微生物資材を活用して高品質・高収量な野菜を育てることのできる土壌環境を作ることが大切です。微生物資材に含まれる微生物(放線菌や乳酸菌など)にはそれぞれの特徴があります。畑に適した微生物資材を利用して、安定して野菜が生育できる状態にしましょう。
リサール酵産では微生物資材を製造販売しています。畑の土作りでお悩みの方は、ぜひリサール酵産にご相談ください。
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微生物資材を製造・販売するリサール酵産
会社名 | リサール酵産株式会社 |
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代表取締役社長 | 飯川 雅丈 |
設立 | 1986年5月20日 |
資本金 | 払込済資本金 30,000,000円(株式数600株) |
本社住所 | 〒331-0812 埼玉県さいたま市北区宮原町2丁目110−12 リラ第3ビル3階 |
児玉事業所住所 | 〒367-0216 埼玉県本庄市児玉町金屋703−3 |
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