残渣処理の効果的な方法!残渣は捨てずに堆肥や土作りに活用できる。
残渣処理は、畑の隅で堆積させたり燃やしたりする方法が一般的です。ネギやサツマイモの残渣は捨てれば廃棄物ですが、堆肥として活用すれば土をフカフカにする土壌改良資材になり、栄養分をたっぷり含んだ堆肥として再利用できます。
ネギやサツマイモの根や葉は土の栄養補給に
作物を栽培し終わった後の土は、再利用することが可能なのでしょうか?収穫後に出てしまうネギやサツマイモの根や葉を、土に混ぜ込んで堆肥化することで、土の栄養分を補給しリサイクルすることが可能です。
ここでは、土作りのポイントについて解説します。
固くなった土をフカフカにする
作物の栽培中は土を耕すことが難しいので、土が固くなっていきます。土が固いと根を十分に張ることができないので、肥料の吸収率が落ちることが考えられます。土をほぐすためにスコップやクワを使って土を耕すとフカフカになりますが、一時的に過ぎません。それよりも、根や葉などの残渣を堆肥にして撒いて土作りするのが効果的です。残渣をエサとする土中の微生物は、活動しながら排出する分泌物によって土を軟らかくして団粒構造にする効果もあります。
土に栄養を補給する
作物を育てた後の土は栄養不足の状態です。栄養を補うために、化成肥料や有機肥料などを土に混ぜるのが一般的ですが、残渣が生ゴミを堆肥化することで、栄養豊富な土を作ることが可能です。
酸性の土を弱酸性に戻す
作物は生長過程で根から有機酸を放出し、酸によって土の中の栄養分を溶かして吸収します。野菜を毎年作り続けていると有機酸によって土は酸性に傾いてしまうのです。これから作物を栽培するには、作物に適した酸度に調整してあげることが大切です。
酸性土壌の場合はアルカリ性である有機石灰や苦土石灰を混ぜるのが効果的です。有機石灰は貝殻を原料とするものが多く、土に混ぜればミネラルを補ってくれます。
作物を育てたときに病気や病害虫が発生しても、消毒作業をすることで病気を防ぐことができます。家庭菜園の場合、病原菌を殺菌するために透明のマルチやビニール袋使用して太陽熱で消毒します。直射日光に1週間ほど当てると土の温度が上昇し、菌や害虫が死滅させることができます。
作物にとってよい土
植物は根から栄養や水を吸収するので、土が固いと根が張れず吸収しにくくなり樹勢が弱くなります。作物にとってよい土とは、物理性・生物性・化学性の3つの要素が整った土です。
物理性・・・保水性・排水性・通気性のこと。
生物性・・・微生物相を豊かにすること。
化学性・・・栄養分の供給や酸度を調整すること。
物理性と生物性が良くなると、団粒構造の土壌になります。様々な大きさの粒子が集まる団粒構造は、粒子同士の隙間が多く空気や水の通り道が確保できて作物が育ちやすい環境になるのです。隙間が多いことで土が固まりにくく、フカフカで作物が栄養や水を吸収しやすい環境になります。団粒構造の土にするためには有機物を多く施し微生物が豊富な土壌にすることが重要です。
よい土かどうか判断するには?
団粒構造の土かどうか簡単にチェックできます。畑の土をギュッと握り、土の塊を軽く叩くとホロホロと崩れるぐらいが作物にとってよい土です。土がサラサラで固まらないと排水性が高すぎる証拠です。これでは、根が十分に水分を吸収することができず枯れる恐れがあります。土は軟らかすぎてもよくありません。
種まきや植え付けの1ヶ月ほど前に堆肥を土に撒いておくと、土壌の生態系が形成されます。ネギやサツマイモを育てて収穫した後に葉や茎が残ったら、その残渣を土に混ぜて土中で堆肥を作ることも可能です。その場合は、米ぬかや発酵促進剤を使うと効率よく堆肥が作れます。
野菜の葉や茎は残渣として活用して堆肥にしよう!
ネギやサツマイモの根や葉は、残渣として堆肥作りに活用できます。これらの有機物を混ぜると微生物の発酵を促進し、この堆肥を畑に撒けば土がフカフカになり、微生物が豊富な土にする土作り効果が得られるのです。作物にとって固すぎる土も軟らかすぎる土もよくありません。物理性・生物性・化学性の3つの要素が整った団粒構造の土が理想的な土壌です。
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会社名 | リサール酵産株式会社 |
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代表取締役社長 | 飯川 雅丈 |
設立 | 1986年5月20日 |
資本金 | 払込済資本金 30,000,000円(株式数600株) |
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