【籾殻堆肥】米ぬかの効果・使い方とは?籾殻の構造も解説
籾殻堆肥を作る際に米ぬかを使用することがあります。畑に直接撒くこともありますがどのような効果があるのでしょうか。効果がはっきりと証明されていない部分もありますが、実際に撒くことでどのような効果があるのか知っておきましょう。また、土作りに役立つ籾殻堆肥の原料である籾殻は、そもそもどのような構造になっているのでしょうか。こちらでは米ぬかの効果や使い方、そして、籾殻の構造についてご紹介いたします。
【籾殻堆肥】米ぬかの効果・使い方とは?
米ぬかは籾殻堆肥の発酵促進のために使ったり畑に散布したりして使用します。畑で使う場合は以下のような効果が得られます。
病害への方策
畑にとってよい影響を与えているといわれているのですが、その仕組み自体は明らかになっていません。米ぬかによって微生物が増えることで病原菌と拮抗したり抗菌物質を出したりすることが理由と考えられています。
雑草への方策
地表に米ぬかを散布することでイヌビエなどの水田雑草の発芽を抑制したという報告があります。しかし、この研究では米ぬかのみの効果で抑草できたのか明らかになっていません。同様になぜ雑草の発芽を抑制できたのかというメカニズムも明確にはなっていません。
ただ、米ぬかの散布量に応じて雑草が少なくなるという報告はあります。そのため、散布が抑草に貢献していた可能性は高いといわれています。あくまでも推察の域をでませんがこのような効果があるとされています。
害虫の繁殖を抑える方策
米ぬかを散布すると、一部のカビが増えることでそのカビが害虫に対して効果を示す場合があります。茶樹に米ぬかを撒いたことで害虫の被害が抑えられたという報告があります。ナスやネギなどの害虫であるアザミウマに対しても効果的だといわれています。
このように米ぬかには様々な効果があったという報告はあります。しかし、仕組み自体は明らかになっていないため間違いなく米ぬかによってこれらの効果が得られたと断言するには難しいでしょう。
籾殻の構造とは?
籾殻とは私たちが食べている米の外側を包んでいる殻のことです。私たちが普段食べている白米、及び玄米は稲から生まれています。稲の中に玄米があり、それを精米することで白米になります。玄米を包んでいるのが籾殻なのです。
稲作を行っている田んぼを見ると収穫時期には太陽の陽を浴びて一面黄金色になっている景色を見かけます。あの黄金色というのはまさに籾殻の色で、米の構造において最も外側にあるのが籾殻なのです。
籾殻がついている状態では食べることができません。米作りにおいて稲から籾殻を外す(脱穀する)作業は必須です。そのため米作りをすれば大量の籾殻が出てきます。
籾殻はセルロース(食物繊維)を多く含んでいるため固くて分解されにくいという特徴があります。処分されることも多い籾殻ですが、土壌環境を向上させる有力な資材として使われることもあります。
他にも、牛や豚、鶏などの寝床にも籾殻が利用されています。籾殻を床に撒くことで糞尿のアンモニア臭を軽減する役割があります。さらに、籾殻はクッション性にも優れているため硬い床がフカフカになり家畜が快適に過ごすことができます。寝床に利用されていた籾殻が古くなると糞尿と一緒に掻き出されます。その後は土作りによく使われている堆肥として再利用されます。
籾殻は食べることができません。米作りにおいて最終的に取り除かれてしまう存在です。しかし、活用する方法は数多くあるので処分してしまうのはもったいないです。籾殻をついつい処分してしまっているという方は、一度籾殻の活用方法にも目を向けてみて、土作りに活かしてみることをおすすめします。
【籾殻堆肥】米ぬかを使う際の注意点
米ぬかにはいろいろな効果が期待できますが、使用する量には注意してください。米ぬかは栄養が豊富であるため虫のエサにもなりかねません。米ぬかを撒いたら「害虫が発生してしまった」という経験がある方もいるようです。米ぬかを土作りに使用する際は長所や短所を踏まえたうえで使用してください。
リサール酵産では、土壌改良資材(微生物資材)を製造販売しています。カルスNC-Rは米ぬかとの相性が非常によいため土作りの際には一緒に使うことをおすすめしています。畑の状態が悪く作物がうまく育たないという方は、一度リサール酵産にご相談ください。
リサール酵産が提供する「カルスNC-R」「サルパーS」「アイデンマック」「アイデンカルス」の最大の特長は「作物を栽培しながら同時に土作りができる」ことです。
畑はもちろん、ご自宅のお庭やプランターでの家庭菜園などにも気軽に利用することができます。