【芝生の土作り】カチカチの土や粘土質の土は不向きなのか?
カチカチの土や粘土質な土だと、芝生を育てるのに向いていないと諦めがちですが、砂や堆肥を混ぜるなどの方法で土作りを行うと芝を育てられます。芝に向いている土はやや砂分が多い土です。
カチカチ・粘土質の土を改良するためには

住宅や職場などの植物が生えていない敷地に、芝生を張りたいと考えているなら、現在の土の状況を確認しておくことが大切です。ここでは、芝生に向かない土と向いている土、そして土質の改良方法を解説します。
芝生に向かない土
芝生に向いていない土は、カチカチな粘土質土壌です。適していない理由として、以下の3点が挙げられます。
- ・通気性が悪い
- ・根を伸ばす(張る)空間がない
- ・水分が浸透しない
このような土質は植物や農作物を育てるのに向かず、育たずに枯れてしまう可能性があります。イネ科の芝も例外ではありません。
芝生に向いている土
芝生に向いている土とは、向いていない土とは反対の土です。カチカチな粘土質より、砂分がやや多く根が伸びやすい土が理想的といえます。
基本的に芝を張る土は、芝直下30cm程度の上部層と、さらに10cmの下部層に分かれます。土の水分が多すぎると根腐れしてしまうため、特に下部層は排水性が重要です。庭など景観目的に利用する場合、上部層は砂壌土または壌土という種類の土が向いています。
なお、ゴルフ場の場合は特殊です。芝を維持する担当者、グリーンキーパーと呼ばれるスタッフの配置が必要なほど、ゴルフ場の芝管理はデリケートです。雨天後にすぐ乾くように排水性が特に必要となるのですが、排水性だけを重視していると普段から水分がなくなってしまいます。そのため、一般的な土ではなく改良された土が使用されています。
芝の植え替え方法
元々の土壌が悪くても、土作りを行えば芝を育てることができます。
芝に向いていない土質を改良する方法は、元の土を20~30cmほどの深さまで掘り返し、堆肥や砂、土壌改良資材を入れて土作りをしましょう。ただし、以下の3点に注意しなければなりません。
- ・土壌改良資材
- 芝生に適した土壌を作るためには、堆肥や土壌改良資材などを混ぜてください。市販されているバーク堆肥やピートモス、微生物資材を活用するのが有効です。
- ・砂を含ませる
- 砂を混ぜると排水性が高まり、カチカチな粘土質でも土質を改良できます。土の種類は川砂が最適です。排水性の高い芝向きの土である場合には、砂を混入する必要はありません。
- ・転圧する
- 芝を張る前と張った後にはローラーなどを使って地面をならす「転圧」という作業も行いましょう。地面がデコボコだとへこんだ部分には水が溜まりやすくなり、根腐れにつながってしまうからです。また芝を張った後は、根を密着させるために行います。
カルスNC-Rを使った芝用の土作り方法
リサール酵産の「カルスNC-R」を活用すると、芝生に適した土を効率よく作れます。手順は、スパイクやコアリングで土に穴を開け、本製品と米ぬかなどを混ぜたものを散布し、埋め戻したのちに水を与えるだけです。
イネ科の芝生が育ちやすい土壌を作ることができるため、デリケートな管理が必要となるゴルフコースの芝に利用された実績もある製品です。また芝生の床土作りだけでなく、生育中の芝生にカルスNC-Rを散布すると、サッチや刈りカスなどの分解を促せます。
なお、時期ごとに最適なブレンドの割合は異なりますので、下記のページで解説しております。芝生の土壌改良をしたい方はぜひご参照ください。
粘土質の土でも土壌改良でグングン生長!芝生に適した土作りならリサール酵産へ

粘土質で硬い土は芝生を張るのに向いていません。芝生はイネ科の植物であり、粘土質より砂分の方がやや多い土が最適です。
しかし、芝生に合わない土質だからといって芝を張れないわけではありません。現在の硬い土を掘り起こし、芝生が育ちやすい土に入れ替えるのが有効です。芝生に適した土壌が育つためには、堆肥などを入れるのが望ましいです。バーク堆肥、ピートモス、腐葉土、微生物資材を活用する方法もあります。
土の中に水が溜まってしまうと芝生の根が腐りやすくなるため排水性も大切です。砂などを混ぜて土の排水性を高めます。地面のデコボコは水が溜まる原因にもなりますので、芝を張る前後に土を固める転圧作業も必要です。
リサール酵産の「カルスNC-R」を活用すると、芝に適した土作りが行えます。カルスNC-Rは芝を張った後の土作りにも最適です。その他にも芝生のサッチや刈りカスの堆肥作りに役立つ資材をご提供しておりますので併せてご活用ください。