発酵促進剤は腐葉土作りにも大活躍
発酵促進剤を使うことで落ち葉を発酵させた腐葉土が簡単に作れます。腐葉土に適した葉はカシワやナラなどの広葉樹です。十分な量を集めて適度な水分を補充することがポイントです。
落ち葉から作る腐葉土

落ち葉の再利用方法として、腐葉土作りが挙げられます。落ち葉で腐葉土を作れば、ゴミとして出さなくていいばかりか、作物の生長を促すための土壌改良資材として生まれ変わるのです。
腐葉土は肥料ではなく堆肥に分類され、腐葉土を入れた土はフカフカの状態になって保水力・保肥力が向上します。さらに有機物を分解する微生物が多く含まれており、植物の生長を助けることができます。そのため、家庭菜園や農家の現場でも幅広く活用されています。
ここでは、腐葉土の作り方とポイントを解説します。
材料
腐葉土の主な材料は、落ち葉、水、土です。より短期間で完成させたい場合は、米ぬかや発酵促進剤の活用が効果的です。
設備
設備や用具には、堆肥枠、ブルーシート、スコップ・クワなどが挙げられます。このうち堆肥枠は以下の3種類です。
- ・木製:DIYが得意な方には木製がおすすめです。木枠を何個か作り、重ねて「高さ・容量」を調整することができます。
- ・ポリエチレン製堆肥枠:軽量で安価なため、一般家庭の家庭菜園などで活用する場合に向いています。
- ・アルミ製堆肥枠:耐久性が高く、紫外線で劣化しにくいのが特徴です。サイズも大き目なものが多いので、広いスペースに向いています。
落ち葉を集めるときのポイント
腐葉土に使う落ち葉を集めるタイミングにおすすめの時期は、落ち葉が増える11月頃です。集めた落ち葉は夜露や雨などで濡れていることもありますが、濡れていても乾燥していても使うことができます。
また、腐葉土作りに適した落ち葉と適さない落ち葉があります。広葉樹の落ち葉、特にカシワ、ナラの葉は腐葉土に向いていますが、スギ・マツ・ヒノキ・カヤなどの針葉樹は適していません。特にマツやカラマツは、植物の発芽・生長を阻害する物質(リグニン・フェノール類)や松ヤニを含んでいるので使用しないほうが無難です。
作り方
- 用意した堆肥枠に落ち葉を投入します。堆肥枠を埋めるのに十分な落ち葉を確保しておいてください。
- 水分量の調整を行います。落ち葉が水に濡れないと分解が進みません。軽く握って水がしみ出るくらいの水を加えましょう。水分を入れたら堆肥枠の1/4程度になるまで足で落ち葉を踏み固めます。
米ぬかや発酵促進剤を使う場合は、この段階で全体に混ざるように入れましょう。発酵促進剤を入れなくても腐葉土は作れますが、使ったほうが分解スピードが速くなります。
- 落ち葉の上に土を敷き詰めます。目安は落ち葉を覆う程度です。堆肥枠がいっぱいになるまで落ち葉の投入と土の投入を繰り返します。
- ブルーシートで蓋をし、熟成するのを待ちながら1~2ヶ月後に1回目の撹拌、そこからは1週間に1回程度のペースで混ぜていき、100~200日で完成です。この混ぜるタイミングで落ち葉を観察し、必要であれば発酵促進剤や水分を追加してください。
- 落ち葉の形がわずかに残っている程度の黒色の土になっていれば完成の合図です。ブルーシートを開けたときに嫌な臭いがした場合には、腐敗している可能性もあるので定期的なチェックが欠かせません。
- 初めて落ち葉を使った腐葉土作りに挑戦する方は、発酵促進剤を活用することをおすすめします。リサール酵産の「カルスNC-R」は頻繁に混ぜることなく落ち葉を発酵させることができます。
腐葉土を簡単に作るなら発酵促進材の活用がベスト!

微生物やミミズなどの虫を活用しながら、落ち葉を発酵させて作っていく腐葉土は手軽に作れます。さらに手間なく質の高い腐葉土を作るためには、発酵促進剤の存在も必要不可欠です。
リサール酵産では、腐葉土や堆肥作りの嫌な臭いを抑えながら簡単に作ることができる発酵促進材を提供しております。落ち葉で腐葉土作りに挑戦したいけど、どの発酵促進材を使用すればよいのかよくわからないという方は、リサール酵産が提供する「カルスNC-R」をぜひご活用ください。適した発酵促進材を使用すれば、より早い期間で落ち葉が発酵し堆肥化させられます。