死 語
この業界では当たり前に使われ、知らない人はいないであろうと思われる言葉に『 堆肥（たいひ）』
というものがあります。広辞苑では藁・ごみ・落葉・排泄物などを積み重ね、自然に発酵腐熟させて
作った肥料。つみごえなどとも記されています。同様に家畜糞尿と敷料を混ぜ合わせて作ったものも
今では堆肥〔又は畜糞堆肥〕と呼んでいますが、自分がこの業界へ入った頃は『 厩肥（きゅうひ）』
あるいは、“うまやごえ” とも言って通常の堆肥とは別の呼称で分けられてもいました。
⇒ 家畜小屋の糞尿と敷き藁やオガクズと混ざったものを堆積して腐らせた肥料と表記してあります。
現在はすべて一括りで家畜の種類や敷料の内容に関係なく堆肥と呼び、厩肥という言葉は完全に死語
となってしまいました。それでも、高齢の農家さんと話をしていると、時々「厩肥」という懐かしい
響きを耳にすることがあります！ 「うまやごえ」という言い方をする人はいなくなりましたね？！
