トピックス&コラム

海を渡って・・・

新潟県の佐渡島に来ています。
新潟港からフェリーに乗って2時間半、70km弱の距離ですが海を渡りました。
海無し県の埼玉から、先週は太平洋の海辺に、そして今日は日本海上を航海しています。

佐渡島が見えて両津港が近づくときデッキでは面白い光景を見ました。
洋上を進むフェリーに伴走するように飛んでいるカモメ?ウミネコ?に乗客が餌(かっぱえびせん!)を差し出すと、その手から直接取って食べていました。

  

さて、今回は佐渡のアイデンカルスをご使用中の皆さんをお訪ねしました。
かつては自然に飛び回り美しい朱色の翼を見せて、水田で餌をついばんでいた朱鷺(トキ)が棲める田んぼを取り戻し、守っていく取り組みが佐渡市全体の大きな事業としてなされています。
冬の間に田んぼに水を張っておいたり、「江」と呼ばれる深みを作っておいたりして水棲動物や魚類などが豊かに棲める田んぼにする、そしてそれを守っていく。
その様々な取り組みの中のひとつとして稲ワラなどの有機物を活かし土づくりを行ったこだわりの米作りがあります。
冬に水を張りっぱなしにしておくとワラの分解が進まずに田んぼが湧いたりして生育に影響することがあるので、アイデンカルスを活用していただいています。


2枚の田んぼの間にあるのが「江」、生きもの達を育む水を湛えています