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冬こそチャンスです!畑が劇的に変わる最強肥料づくり!仕込みで差がつきます【家庭菜園 ガーデニング 土壌 微生物 ぼかし】

映像でサクッと確認したい方はこちらの動画をどうぞ!

本物のアミノ酸ぼかし。この作り方を紹介していくよ。作物の味も根の張り方も明らかに変わる。まさに微生物の力を最大限に引き出したようなレシピなんだよ。

捨てればゴミ、活かせば資源。
こんにちは 。土づくりアドバイザーの隼斗です。
このチャンネルでは栽培における土づくりの重要性や初心者の方にも分かりやすい内容をお届けしています。

隼斗さん、最近ですね、ぼかし肥料って結構よく聞くんですよ。

ぼかしね。

はい。 ぼかしってどういう意味なんですか?

そうだよね。「どういう意味なんだろう」ってね。

ぼかしっていうのは、「有機物を混ぜて発酵させる」という意味なんだよ。 昔の農家さんは匂いをぼかす、柔らげる みたいな表現をしていて、そこから「ぼかし」という、言葉が使われるようになったんだって。

つまり、米ぬか・魚粉・油かす、こういった有機質の原料
これを微生物の力で発酵させて作る肥料なんだよね。

そんな由来があったんですね。
ぼかしって、混ぜて発酵させるだけで何がそんなに変わるんですか?
正直それは手間なだけなんじゃないかなと思うんですけど。

そうだよね。普通に有機肥料を入れればいいじゃん、と思うよね。

でも実は、そのぼかし肥料でできるのは、ただの肥料じゃないんだよ。

例えば、魚粉とか油かすをそのまま撒くと、土の中で微生物に分解されるまで時間がかかるよね。
でもぼかし肥料は、その分解作業を畑の外であらかじめ進めている状態なんだ。
発酵の過程で、タンパク質をアミノ酸の形に分解してくれるんだよ。

このアミノ酸は、植物がすぐに吸収できる栄養。つまり分解を待たずに使える養分にすでに変わっているということなんだよ。
しかもアミノ酸はすっごくいい成分で作物の糖度を上げたり作物の香りとかコクを引き出すような効果もあるんだよ

そんなに違うんですか?
ただの有機肥料じゃないんですね。

そう。極上の有機肥料みたいな感じだよね。

おお!極上ですか。いいですね!

そしたら今日はそんな和田君のためにぼかしのやり方、根拠とかを解説をしていくね。

ぼかし肥料とは?

ぼかし肥料っていうのは冒頭にも言ったとおり、簡単に言うと有機物を発酵させて微生物の力でアミノ酸の形に変えた肥料なんだよ。米ぬか、油かす、魚粉、大豆かすみたいな素材を混ぜて微生物に分解してもらう。その結果、出来上がったぼかし肥料は作物が(養分を)非常に吸いやすい形になっているということ。

それって堆肥と似てるような気もしますけど、何が違うんですか?

めちゃくちゃいい質問だね!確かに堆肥とぼかし肥料、どっちも発酵だけど、目的が違うんだよ。堆肥はどんな目的で使うんだっけ?

堆肥は土を良くするために使いますね。

そう。堆肥は土壌改良、土づくりの目的で使うんだけど、土の中の微生物のバランスとか保水性とか排水性、保肥力を整えるものなんだよね。そしてこの堆肥なんだけど、たとえば未熟な堆肥、牛糞でもまだアンモニア臭、うんちとかおしっこの匂いが残るようなものを畑に撒いてしまうと、畑の中で二次発酵、三次発酵が起きてしまって、それが作物の根っこに良くないガスを出してまうんだよ。そうならないためにもあらかじめ発酵させて完熟堆肥としてホームセンターとか園芸店でも売られているんだよね。

一方でぼかし肥料作物に栄養を与えるのが目的。つまり堆肥は土を育てる発酵、ぼかし肥料は作物を育てる発酵。こんな違いがあるんだよね。

発酵は発酵でも使う目的が違うんですね。

比較項目 ぼかし肥料 堆肥
目的 作物に栄養を与える 土を良くする(土壌改良・土づくり)
役割 作物を育てるための発酵 土を育てるための発酵
効果 ・吸収が早く、根が元気になる
・味、香り、美味しさが向上する
・保水性、排水性、保肥力を整える
・土の中の微生物バランスを整える

そうそう!ぼかし肥料の中には乳酸菌とか酵母とか放線菌糸状菌みたいな善玉の微生物がまだまだたくさん生きているし、活動中なんだよ。だから土に入れると微生物がまた動き出して土の中で発酵が続いていくの。そのときにアミノ酸、有機酸みたいな形に変わっていて、植物にとってすごく吸収しやすい形になっているんだよ

ちなみにアミノ酸の形って、そんなに違うんですか?

全然違う。例えば人間で言うと、大豆をそのまま食べるのと、納豆とか味噌にして食べるくらい違うんだよ。大豆そのまま食べるのと、納豆にして食べるの、どっちが好き?

僕はネバネバが好きなので、納豆の方が好きですね。

日本人で言うとさ、発酵食品はみんなが愛している食材だけど、大豆ってそのままだと硬くて消化しにくいよね。

たしかに。

発酵させると微生物がタンパク質をアミノ酸の形に変えて分解してくれるんだよ。だから体がすぐ吸収できる。植物も同じで、普通の肥料は分解してから使われるんだけど、ぼかし肥料は微生物が先に調理をしてくれる。いわば発酵食品だよね!つまりアミノ酸で、もう消化いらずの状態になっているというわけ。

分かりやすいですね。ぼかし肥料は、植物にとっての発酵食品ということなんですね。

そのとおり。微生物が発酵の料理をしてくれるから、吸収が早くて根っこが元気になるし、味や香り、美味しさまで変わってくる。すごく美味しい作物を生産している農家さんは、このぼかし肥料作りに本当に命をかけているんだよ。ぼかし肥料作りはまさに冬場にやる作業で、微生物が仕込んだ完全栄養食って感じだね。

本物のぼかし肥料の作成方法

ここからは、実際の作り方を紹介していくね。
今日は僕が尊敬している農家さんから教わった、本物のアミノ酸ぼかし肥料の作り方を紹介していくよ。

本物ですか?

そう!長年土と真剣に向き合ってきたプロの農家さんが、実際に使っている配合だから楽しみにしていてね。作物の味も根の張り方も明らかに変わる、まさに微生物の力を最大限に引き出したようなレシピなんだよ。ここでは分かりやすいように、各材料の重量を1kgにしているけど、自分の作物の面積に応じて量を増やしてみてね。

最強のアミノ酸ぼかし肥料の作りかたレシピ

まず使うのが、米ぬか・油かす・魚粉・骨粉、そして海藻粉。これがポイントだね。さっき言った材料はすべて1kgで統一。この海藻粉はなくても作れるんだけど、この海藻にはカリが多く含まれているのと、もともとアミノ酸も多いから、ぜひ使ってみるのがおすすめだね

ちなみにこの海藻粉って、普通にホームセンターとかで売ってるんですか?

あんまりないかもしれないね。

そうなんですか。

昔ながらの肥料屋さんには取り扱っているお店もあるかな。あとはネットで探してみるのがいいと思うね。

なるほど。

あとは種菌として「カルスNC-R」のような微生物資材を添加するのも大事。さっき言った原料だけでも発酵はできるけど、微生物資材を使うとワンランク上の本物のアミノ酸ぼかし肥料が作れるんだよ。カルスNC-Rを例にすると、原料のだいたい3〜5%。今回なら原料が5kgだから、約200g前後を入れるといいよ。

あとこれはおまけだけど、糖蜜を約500g。これを水に溶いてあげると、糖蜜に含まれているミネラルや糖分が、カルスNC-Rや微生物にとってめちゃくちゃ良いエネルギーになってくれるんだよ。

そして最後に。これは原料の40%。原料が5kgだから、水は2L。この水管理はぼかし肥料作りでとても重要な工程で、このレシピなら最強のぼかし肥料が作れるね

米ぬか・魚粉・油かす・骨粉・海藻粉。この5種類をしっかり混ぜる。どの肥料も役割があって、バランスよく入れるのが大事

魚粉や油かすはタンパク質が多いから、発酵でアミノ酸に変わっていくんだよ。そこに糖蜜を入れることで、カルスNC-Rや微生物のエネルギーが加わって発酵がどんどん良くなる

そして全体が混ざったら水を加える。ここがめちゃくちゃポイントだけど、水は入れすぎないのが大事。水分は全体の40%。5kgの原料なら2Lの水を加える。

ぼかし肥料を手でギュッと握っても水が滲み出ない、手を放しても形が崩れない。軽く叩くとホロッと崩れる。このくらいが理想の水分量。よく混ざったら風通しの良い日陰に置いておこう。2〜3日すると温度が30℃、40℃、50℃くらいまで上がる。これは発酵が始まったサイン。熱を持ったら一度切り返して酸素を入れてあげよう。

何度か繰り返すと発酵が落ち着いてくる。表面に白いカビが出て、味噌のような甘酸っぱい香りがしてくる。これが放線菌。発酵がうまく進んでいる証拠だね。

白いカビが出てきたとき、失敗だと思ったんですけど、そうじゃないんですね。

そうだね。一般的に洋服の白カビとかは嫌な印象があるけど、農業・土づくりでは違う。むしろ正解なんだよ。白い菌が出るっていうのは微生物が元気に働いている証拠でもある。この状態になれば、もう立派なアミノ酸ぼかし肥料が完成間近って感じだね。

さっき、ぼかし肥料作りで水分量がめちゃくちゃ大事だって言ってましたよね。水分は40%が目安でしたよね。水分が不足したり、逆に多すぎたりするとどんな問題が起こるんですか?

最悪ね、ぼかし肥料作りが台無し・やり直し・無駄になっちゃうんだよ。だからそれくらい水の管理は重要なんだよ。

微生物って、活動するためには適度な水分が必要だよね。土がパサパサでもジャブジャブでも活動できない。土やぼかし肥料が乾きすぎると発酵が止まるし、入れすぎると発酵の温度はグッと上がりやすいんだけど、今度は腐敗しやすくなる。

発酵温度はだいたい40℃〜50℃。教えてくれた農家さんは「50℃を超えちゃダメ」って言っているんだよね。

よく発酵と言うと「高熱にするのがいいよ」って言っている人もいたりするんだけど、50℃を超えてしまうと焼けぼかしと言って、どんどんどんどん栄養が逃げていっちゃうんだよね。だからこの40℃〜50℃をキープして、1週間程度保つ。50℃を超えてしまうと、さっき言ったように栄養が大気中に逃げていったり、乳酸菌とか一部の菌が死んでしまったりするんだよね。

せっかく準備もして作ったのに、それが無駄になっちゃうのはちょっと嫌ですよね。

そうだよね。うん。特に50℃を超えてアンモニア臭みたいな、ちょっと嫌な臭いが出てきたら要注意だね。この臭いは、窒素がガスになって逃げている証拠なんだよ。逆にいい発酵をしているときは臭いの変化でわかるかな。

匂いで分かるんですか?

そう!仕込んだ最初の頃は甘いお酒みたいな香りがするんだよ。米ぬかの糖分を分解し始めた合図だね。そこから発酵が進んでいくと、今度は味噌っぽいような香りに変わってくる。これはアミノ酸がどんどんどんどん増えている証拠。

さらに最後の段階になると、軒下っぽいような何とも言えないような深い匂いになるんだよね。そこまでいけばもう完成、発酵が落ち着いているっていう状態だね。

まとめ

そうしたら、このアミノ酸たっぷりぼかし肥料の作り方で大事なポイントを3つにまとめよう。

1つ目は、水分を40%にキープすること。さっきも言った通り、パサパサでもジャブジャブでもダメ。手で握ると軽く固まるけど、手で叩くとポロっと崩れるような感じ。これがすごくいいバランス。微生物が1番働いてくれる環境を水分管理で作ってあげよう。

2つ目はぼかし肥料の発酵温度。40℃から50℃がベストゾーン。50℃を超えると焼けぼかしになってしまうから要注意。温度が低い場合は、水分を少し足したり、切り返しをしたりして酸素を送ってあげて発酵の温度を高めてあげよう。40℃から50℃ぐらいを1週間程度キープして、その後30℃前後に安定すれば成功が見えてくる。

3つ目は香りで発酵の進み具合を判断しよう。最初は甘いお酒、中期は味噌のような匂い、最後は軒の下っぽい独特な香りになってくるツーンとするようなアンモニア臭が出てきたら、それは良くない証拠だから注意してね。香りがいい感じであれば微生物がうまく働いている証拠だから、この匂いの変化もよく観察しておこう。

この3つを意識すればアミノ酸たっぷりのぼかし肥料が作れる。ぼかし肥料はね、冬場に作るからこそいいんだよ!夏場であると、どうしても雑菌が入るリスクもあったりするから、この冬場に1年分のいい肥料を冬場に作っておこう

実際の匂い、僕は嗅いだことがないんですよね。こういうのも1回やってみて、その匂いを見分けられるように自分の感覚を磨くのも結構大事だと思いましたね。

そうだね。傍から見たら土の匂いとかさ、あんまり嗅いでるシーンってないと思うんだけど。

そうですね。

でも実際僕がさ、高知の「ひろちゃん農園」の畑に行ったときに、土の匂いを嗅いだんだよ。そうするとね、やっぱり土っぽい匂いがするんだよね。土が良くないと、あんまり匂いがね、しないんだよ。こういった違いもあったりするから、日頃土を嗅ぐっていうのはないと思うんだけど、和田君も帰ってみたらさ、畑の土、プランターの土の匂いを嗅いでみてほしいな。

そうですね。やってみます。

ご視聴いただきありがとうございました。チャンネル登録、高評価をしていただけると今後の励みになります。皆さんのぼかし肥料作りはどんな材料で作っていますか?皆さんのぼかし肥料の材料をコメント欄でシェアしていただけると、他の視聴者さんの参考にもなるかと思います。

このYouTubeチャンネル「隼斗の土づくり教室」では栽培における土づくりの重要性や、農業関係者の方にも分かりやすい内容をお届けしています。皆さんの栽培におけるお悩みごと、それを解決できる一助になれば幸いです。それではまた次回の動画でお会いしましょう。

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