映像でサクッと確認したい方はこちらの動画をどうぞ!
家庭菜園を始めようと思って土を買いにホームセンターへ行ったものの、種類が多すぎて迷ってしまったという経験はありませんか。
そんな家庭菜園初心者の方には「培養土」がおすすめです。
この記事では、リサール酵産の飯川隼斗社長が「良い土の条件」や「土の選び方」についてレクチャーしている上記のYouTube動画を分かりやすくまとめました!
ぜひ、最後までご覧ください。
この記事のポイント
- 植物にとって土は、根を支え、水分や栄養を吸収するために欠かせない要素です。
- 良い土には、保水性・保肥力・排水性・通気性・適切なpH・有機物の有無など複数の条件があります。
- 土には「用土」「土壌改良資材」「培養土」があり、それぞれの役割を押さえることが大事。
- 家庭菜園初心者には、肥料や改良資材があらかじめ配合された培養土がおすすめ!
- 使い終わった土を再利用する場合は、そのまま使わず、ふるいや消毒、再生材の追加などの手入れが必要です。
【前提知識】植物と土の関係

捨てればゴミ、活かせば資源。
こんにちは。土づくりアドバイザーの隼斗です。

隼斗さん!庭で野菜を育てようと思っています。それで培養土を買おうと思って見に行ったんですよ。そしたらもう種類がめちゃくちゃあって、どれを買ったらいいか全然分からなかったんですよ。

めちゃくちゃ分かる!
僕もこの会社に入ったとき、ホームセンターに行って「じゃあ家庭菜園をやろう」と思ったことがあるんだけど、どれを買ったらいいのか分からないくらい種類があるじゃん。
ホームセンターに行ったら、トマト用とか花用とか、花でもバラ用とか、とにかく何十種類も並んでるよね。パッケージも派手で、どれを選んでいいのか混乱するよね。

そうなんですよ~。

じゃあ今日は、失敗しにくい培養土の選び方と土づくりの基本についてじっくり解説していくよ。

ぜひよろしくお願いします!
植物にとっての良い土とは?


培養土について解説する前に、まずは植物と土の関係について話していきたいんだけど、良い土ってどんな土だと思う?

植物がちゃんと育ってくれる土ですね。
ちょっとしっとりしているとか、乾燥しすぎていないとか。植物がしっかり根を張れるような環境を作っていると、それは良い土だということは以前勉強したと思います。

そうだね!
とにかく水はけがいいとか、水もちがいいとか、団粒構造の土とかね。pHも勉強したよね。あと肥料もしっかりやる。でも、あげすぎは良くないよとか。
肥料を保持する力っていうのも重要だったりするよね。ふかふかな土っていうイメージでもいいし、棒を刺したらスーッと入るような土とか。良い土にはたくさんの要素があるんだよ。それから微生物!

微生物?

そう。微生物が豊富な土とかね。それらを「良い土」と言うんだけど、その良い土にするためにはどうしたらいいのか。今日は培養土の話も絡めて解説していきます。
とにかく良い土で育てないと、植物も育つことができない。土づくりや土の選び方で栽培がほとんど決まるから、しっかり覚えておいてね。

土にはどんな役割があるんですか?

植物は土の中に根っこをどんどん張っていく。栄養を吸うというのももちろんあるし、雨や風に負けないためにも根っこを伸ばしているんだよ。
根を張るためには、やっぱりガチガチな土だとどうしても伸ばしにくいよね。だから、土をふかふかにさせるのが重要なポイントになる。
そして、植物が生育していくために必要な三大栄養素があるんだけど、これ和田くん分かる?

三大栄養素?まずは窒素?

おっ、ピンポン!ほかには?

ビタミン?

ブブー!
正解は窒素、リン酸、カリ。N・P・Kっていうふうに言ったりするんだけど、この3つがめちゃくちゃ重要な栄養素なんだ。これがなければ、植物は育たない。
そのために肥料を与えたりしていくんだけど、植物は各種の栄養素と水分を根っこから吸収している。

さらに、土には養分や水分を蓄えておくことができる仕組みがある。●●構造っていうんだけど、何構造だっけ?

それは知ってますよ。団粒構造です!

ピンポン!そう、団粒構造だね。水はけが良くて、水もちがいい。そんな土にしていかなきゃいけない。
植物って、毎日必要な分の栄養や水分を勝手に吸収していくんだけど、今みたいに暑くて雨が降らない期間が続いてしまうと、どうしても水分が不足したり、栄養が不足したり、吸収しにくくなったりする。そのためにも、土を良くしておかないといけないね。

ほかにも、土には衝撃や温度の変化から、敏感な植物の根っこを守る役割があるんだよ。このようなさまざまな要因から、植物にとって土は欠かせない存在だと言われているね。

土って、やっぱりめちゃくちゃ大事ですね!

そうだね。
次に「植物にとって良い土とは?」という話になるんだけど、どんな土でも良いわけではないんだよ。
植物の根っこが正常に生育していくことができる環境が整っていることが大切。だから、今から言う良い土の条件をしっかり頭に入れて、植物が喜ぶ土づくりを目指していこう。

まずは、保水性や保肥力がある土。これは、必要な水分や養分をしっかり溜められるというイメージだね。雨が降ると土にたくさん水が溜まるんだけど、そのときに肥料がどんどん流れてしまうことがある。
これを「流亡」と言うんだけど、流亡させないために、肥料を保持する力を上げるのがポイントだよ。

2つ目が、排水性や通気性。さっき言ったように、雨がたくさん降ると、根っこが呼吸できなくて酸欠を起こしたり、根っこが腐ったりすることもある。だから、ある程度の排水性を持たせておかないと、どうしても作物がうまく育たない。
そして根っこに酸素を供給することも大切。根っこも呼吸しているから空気が必要なんだよね。土がガチガチにしまっていたりすると、呼吸ができないわけだから、通気性も良くしていこうね。

なるほど。

3つ目は、酸性やアルカリ性に偏っていないこと。「pHの調整」って呼ばれるものなんだけど、酸性でもアルカリ性でも、どちらかに偏りすぎていると、ほとんどの植物はうまく育たないんだよね。
だいたいは6〜6.5という基準があるんだけど、植物によって得意不得意があるから、植物に適切なpHに整えてあげよう。

4つ目が、腐葉土や堆肥などの有機物が含まれている土にすること。有機物が含まれていると、土の中にいるたくさんの微生物たちのエサになるんだよ。微生物たちがエサを食べていく過程で、いろんな分泌物を出していくんだよね。
それが土と土をくっつけて、団粒構造の土をどんどん作っていく。だから、微生物たちに土を耕してもらおうね。

5つ目が、病原菌や害虫、雑草の種などが含まれていないかどうか。これもやっぱり重要だよね。
病原菌や害虫は、生育の邪魔になる存在だから、どうしても悪影響を与えてしまう。だから、病原菌などが含まれていない土、病気が出ないような土づくりをしていくのがポイントだね。

多すぎる土の種類を整理しよう
じゃあ、そもそも土の種類って、なんで何種類も存在しているんですか?

そう!栽培する植物やお花によって、土の中身を変えているからなんだよ。ホームセンターには、いろんな植物に対応するために、その数の分だけ土が売っているんだよ。和田くんも見たことあるんじゃないかな。

壁一面にズラーッと並んでいるのは見たことがあって、これ何を買えばいいんだろうっていうのはすごく感じましたね。
| 土の種類 | 用途 | 具体例 | 特徴 |
|---|---|---|---|
| 用土 | 野菜や花を栽培する時のベースとなる土。他の資材と配合して自分好みの土を作る上級者向け。 | 黒土 | 有機質を多く含み、保肥力が高い。 |
| 赤玉土 | 通気性、水はけ、保水性のバランスが取れた土。肥料成分が含まれていない。 | ||
| 鹿沼土 | 赤玉土に似ているが、より酸性寄り。 | ||
| 土壌改良資材 | 土を改良するための資材。ベースの土にブレンドして土の弱点を補う。上級者向け。 | 腐葉土 | 落ち葉を発酵させた堆肥。土の水もちや保肥力を高める。 |
| ピートモス | 水苔やシダを使った資材。酸性が強い。 | ||
| バーミキュライト | ヒル石という鉱物を焼いて作られた資材。保水性・保肥力・通気性に優れる。 | ||
| パーライト | ガラス質の火山岩を加熱して人工的に作った土。 | ||
| 微生物資材 | 微生物を増やすための資材。土の物理性、生物性、化学性を根本から改良。 | ||
| 培養土 | 用土に肥料や土壌改良資材があらかじめ配合されている資材。初心者向け。 | 作物ごとに調整された培養土 | 特定の作物に合うようあらかじめブレンドされているため、これを使えばすぐに植え付けまで行える。 |

土の種類は大きく3つに分かれる。1つ目が基本の用土と呼ばれるもの。2つ目が土壌改良資材、3つ目が培養土。
用土というのは、野菜や花を栽培するときにベースとなる土のこと。

たとえば黒土は、有機質を多く含み、保肥力が高いのが特徴。赤玉土は、通気性や水はけ、保水性などのバランスがいい資材なんだけど、肥料成分は含まれていない。
それから鹿沼土。これは赤玉土と特性は似ているけど、赤玉土より若干酸性が強いのが特徴かな。

これらを合わせて、基本の土っていうことですね。

2つ目は、土壌改良資材。これはガーデニングや畑でもたくさん使われているんだけど、基本の土に加えてブレンドするものだね。
さらに通気性や保水性、保肥力を上げたり、微生物をたくさん増やしたりするために使う。土をつくる、土を良くするための資材ということだね。

有名なのが腐葉土と呼ばれるもの。これは落ち葉を発酵させた堆肥をイメージするといいんだけど、土をふかふかにして、水もちや保肥力、栄養を保持する力を増やしてくれる。
そして、落ち葉という有機物が入っているから、微生物も増えていくんだよね。初心者でも使いやすい資材かな。

ほかにはありますか?

ピートモス。水苔やシダでできた資材だね。これは酸性が強いから、ブルーベリーなど酸性を好む植物や作物に最適だね。
次にバーミキュライト。これは鉱物なんだけど、ヒル石というものを焼いて作られた土壌改良資材のこと。保水性や保肥力、通気性に優れているんだよね。
そしてパーライト。ガラス質の火山岩を加熱して、水分を蒸発させて人工的に作った土のことなんだけど、めちゃくちゃ軽くて、排水性などをアップさせる土壌改良資材なんだよね。

その他にも、もみ殻くん炭、ゼオライトなど、土壌改良資材には、とにかくたくさんの種類がある。微生物を増やすための微生物資材もあるし、堆肥も土壌改良資材のひとつなんだけど、「土を良くするために使う資材」と覚えておいてほしいな。

土の弱点を補うために使うってことなんですね。
でも正直、さっきまでの話を聞いて、初心者には何をどれだけ混ぜたらいいのか、すごい難しい気がしているんですけど。

僕も喋っていて、土壌改良資材ってたくさんあるし、何を話しているのか分からなくなっちゃったくらいなんだけど、配合を考えるのはプロの役割だし、プロでも悩むんだよね。
だから、和田くんにもおすすめなのは、最初からバランスよく配合されている培養土なんだよね。
家庭菜園初心者におすすめの土は培養土!


培養土……ですか?

そう!培養土は、袋を開けてその日にそのまま使えるから、失敗がほとんどないんだよ。培養土は市販されているものなんだけど、基本の用土に土壌改良資材、肥料、pHの調整などがバランスよくブレンドされている。
だから、和田くんが悩んだら培養土を買うのが一番なんだけど、その培養土がたくさんあるというのが問題だよね。

そうなんですよ。初心者には培養土がいいって言われても、その培養土がたくさんあったら何を買えばいいか分からないですよね。

お花用もあるし、野菜用もあるし、種まき用というのもあるし、いろんな種類がある。作物ごとに最適に配合された培養土が売っているんだよね。
これから栽培する作物の専用の培養土があるかどうか、まず探してみるといいんじゃないかな。

たしかに僕も昔、花を育てようと思ってプランターを買ったんです。でも何の情報も知らなくて、土を買ってそこに植えたんですね。そしたら、すぐに枯れちゃったんですよ。
これは、それ用の土とか、そういうことを考えずにやっちゃった結果、枯れちゃったという可能性もあるんですね?

その可能性もあるね。pHが適切じゃなかったかもしれないし、肥料が多すぎちゃったという可能性もあるよね。

培養土にはすでに元肥が入っているから、そこにまた肥料をやっちゃうと栄養過多になってしまって、うまく育たないこともあるんだよね。

じゃあ、とりあえず初心者は、まず培養土を買って栽培して、より自分好みの栽培がしたい場合は、基本用土や土壌改良資材を使ってカスタムするという感じなんですね。

そうだね。それがベストかな。まずは培養土を買って、それで慣れていくということをした方がいいと思うね。

よく分かりました!

ポイントを整理すると、まず基本用土というのは、土の土台になるものです。
土壌改良資材というのは、保水性や排水性、微生物などを補うために使う資材です。
そして培養土はその作物に応じてブレンドされた完成形で、そのまま使うことができるもの、と覚えておこう。
失敗しないポイントは「土の再生」

じゃあもう、早速培養土をバンバン買って、どんどん栽培していきます!

ちょっと待って!
専用の培養土を新品で買ってきてそのまま使えば、土のせいで失敗することはほとんどないんだけど、和田くんがこれからやっちゃいそうな失敗がある。それは管理の仕方。これをあらかじめ伝えておくよ。

管理の仕方ですか?ぜひ知りたいです。

まず、ありそうな失敗ポイントは水のあげすぎ。
水をあげすぎるとどうなっちゃうんだっけ?

水をあげすぎると、根っこが腐っちゃいますよね。

そう!
人間でも、ずっとプールや海の中に潜ってはいられないよね。
根っこも呼吸する必要があるから、「水が欲しいでしょ?」という気持ちでたくさんあげてしまうと、根っこが呼吸できなくなる。酸欠を起こして、腐ってしまうことがあるから注意しておこうね。

2つ目は、培養土には最初から肥料入り、元肥入りのものが多いにもかかわらず、さらに肥料をたくさんあげてしまうということ。
これだと栄養がたくさんありすぎて、葉っぱばっかり茂ってしまうんだよ。そうすると実ができなかったり、おいしくなくなったりしてしまうし、虫を呼ぶきっかけにもなってしまう。だから、肥料のやりすぎにも注意。

そこでちょっとだけ質問があるんですけど。花に対して肥料を与え過ぎた場合も葉だけが茂るんですか? 花には行かないんですか?

花にも行きはするんだけど、葉っぱの方に栄養が取られてしまって、花のボリュームが小さくなったり、害虫を呼びやすくなってしまったりするんだよね。だから、何事もやりすぎには注意しよう。

そして最も重要な3つ目。使い終わった古い土をそのままでは使ってはいけないということ。培養土は、袋を開けた新品の状態であればベストなコンディションなんだけど、1回使い終わった土をもう1回使おうとすると、うまく育たない原因にもなるんだよ。
古い土を使いまわすときは、ふるいにかけたり、消毒したり、再生材を混ぜて有機物を増やしたりという手間をかける必要がある。培養土を使い終わったら、再生するということを覚えておこう。

昔、花を育てていたときも、これを知っていれば失敗しなかったかもしれないですね。

これはみんなそうだよ。
僕も会社で一時期、野菜を育てていたんだけど、良かれと思って毎日水やりしていたんだよね。それがかえって良くなくて、うまく育たなくなっちゃった。
失敗して学んでいく。翌年にはそれを生かして、園芸を一歩ずつ成長していこうね。

これで、もう僕もホームセンターに行っても迷わずに買えそうですね。

本当にそれが一番だよ。
楽しく育てるために、土選びから始めようね。失敗しても大丈夫!楽しみながら一緒にやっていこう。
まとめ
良い土には、保水性・保肥力・排水性・通気性・適切なpH・有機物・病原菌や害虫の少なさなどが求められます。家庭菜園初心者が土選びで迷ったら、まずは育てたい作物に合った培養土を選ぶのがおすすめです。
用土や土壌改良資材を自分で配合する方法もありますが難易度が高いため、最初は完成された培養土から始めると安心です。また、使い終わった土はそのまま再利用せず、ふるいや再生材などで整えてから使いましょう。
視聴者さんの声を紹介!
最後に、YouTubeのコメント欄に寄せられた視聴者さんからのご感想、ご質問を紹介していきます!
視聴者さんの声①
まずは、視聴者さんから寄せられた貴重な情報を紹介します。
「いつも化成肥料が入っていない土を選んで買っています。ホームセンターで売っている培養土は『有機』と書かれていても化成肥料が入っている場合が多いので買わなくなりました」。このような情報をお寄せくださいました。

有機栽培にこだわっている方にとって非常に大切な情報ですね。培養土には元肥があらかじめ含まれていて、おっしゃる通り、化成肥料が含まれていることが多いです。ただし、近年は化成肥料を含まない有機栽培用の培養土も販売されているみたいです!初心者の方は、まずは自分の畑に合う培養土探しから始めてみるのが簡単ですよ!
視聴者さんの声②
そしてもう1つ、超カルスNC-Rをお使いいただいている視聴者さんの声を紹介します。
「超カルスNC-Rを入れて2週間近くが経過したので植え付けを開始しようと思っています。このタイミングで肥料を加えるべきですか?あるいは培養土を加えてみるのもありですか?」このようなご質問をいただきました。

超カルスNC-Rをお使いいただいているとのこと。いつも本当にありがとうございます!
ご質問にお答えすると、基本的には肥料は加えるべきです。ただカルスNC-Rを使いこなしている方々の中には無施肥で成功している方もいらっしゃるようです。まずは普段どおりの肥料を与えるところから始めて、次作から量を減らして適量を探るのが良いのではないでしょうか!