生モミガラとカルス菌 < 続 >
生モミガラを土中に入れ作物作りをしても “ 窒素飢餓 ” にはならないと言われる方が時々
いますが、当社の カルス NC-R を使用して 硫安などの窒素( 肥料養分 )添加をしないと、
ものの見事に生育不良や窒素飢餓に陥ります。季節・土質・作目・栽培環境等々に関係なく
過去のワースト事例は断トツで、窒素成分がまったく含まれていない生モミガラを利用する
場合は、投入量に応じて硫安の使用量も必ず増やすよう注意喚起と指導を行っています。
敢えて言うなら、それだけ カルス菌 は確実に働き窒素を使っていることになりますが、、、
また反対に多く入れすぎによる失敗事例は皆無で、むしろ 結果は良かった話が出ています。
※ 炭素率 《 C/N比 》 の調整は重要なので下記のグラフを参考にしてください。
その要因として、土着菌が分解できなければ 2~3年 経ってもモミガラは残存し、窒素が
消費されることはありません。ですが、 カルス菌 は空気のないところでも活発に発酵増殖
に入り、作物の基肥として使用した窒素分まで消費し 「栄養生長期」 に必要な養分が欠乏
するため生育障害<飢餓>を起こすと考えています。先人たちが失敗してきたやり方を教訓
とし、同じ過ちを二度と繰り返したくないのでご理解いただければ非常に嬉しいです。
ちなみに、人間や動物も動けば動くほどお腹がすいて食物を欲しがるのと一緒です。
生モミガラは有機物で “ごはん” にあたり、硫安は窒素で “おかず” にあたります。
ごはん をたくさん食べる時は、おかず もたくさん食べたくなりませんか?!・・・