トピックス&コラム

ケイ酸は?

・・・前回の続きです。
稲の根が、積極的に吸収したケイ酸は、
以下の順で蓄積されているようです。
モミガラ               20.3%
葉身                 18.0%
葉鞘(ようしょう)および茎    14.5%
根                    3.4%
                
積極的に吸収する「根」自身には、
それほど多くのケイ酸分が蓄積される訳ではないようですね。
水稲栽培でケイ酸を抑制した栽培を行なうと、草丈の伸長が著しく抑制されたり、
稲の葉が垂れ下がる現象が起こり、受光態勢が悪くなるようです。
もっとも、この受光態勢の悪化は、アンモニア態窒素の含有量が多い場合に
著しくなるようですが、ケイ酸分の豊富な条件下ではこの現象は小さいようです。
また、ケイ酸の多い環境下の稲は、葉面からの蒸散量が少なくなり、
根からの水分吸収量と葉からの蒸散量のバランスがとれ、
稲体内の水ストレスが小さくなるようです。
特に、根の給水力が追いつかない生育初期などの葉が垂れ下がる現象は、
この水の収支バランスからくるものとの見方もあるようです。
(高橋英一著 「ケイ酸植物と石灰植物」より一部引用)
稲の成長における受光態勢は、収穫量にも大きな影響がありますので、充分なケイ酸分の供給が必要ですね。

そこで、稲収穫後の残渣、“稲ワラ”や“モミガラ”を、
水田に還元し、前作の稲が積極的に吸収したケイ酸分の循環活用を行なうことで
資材費の縮減にもなりますよね。
ですから、
「アイデンカルス」「アイデンマック」をご活用くださいね。
では。