トピックス&コラム

土壌水分と植物と私たちの生活


春以降晩秋までの除草作業に苦労される方も多いと思います。
特に初夏以降、まさにこの時期は植物の成長が早いため、
“あっという間”に、一面が緑に覆われる経験をされたことありませんか?
今年の記録的な乾燥状態の中、
先日6月14~16日にかけての降雨は、皆一息つけたことと思います。
昨日(6月18日)、ほ場の状態を観察しますと、
既に土壌表層部の乾燥が確認されています。
しかし、以下の写真でも確認できるように、
一筆のほ場内でも、“土壌表層が乾燥しているところ”と
“土壌表層部が湿潤状態”を保っているところがあることが判ります。

植物が生えているところは湿潤で、何も生えていないところが乾燥しているのです。
写真は、は種の遅れてしまったソルゴー栽培の部分です。
ソルゴーほ場内の乾燥部のほとんどは、
雑草を除草したため、急速に乾燥が進んだ部位です。
(両脇通路の雑草の“山”が戦利品です。)
通路およびその外側が乾燥が進んできた部分です。
除草作業をしていて皆さんもお気づきでしょう。
草の生えている部分は、適度に土壌表層部が湿っていて、
草の生えていないところは、乾燥状態・・・・・
雑草も、目的の作物の生育の邪魔をしない程度なら、
土壌水分を適度に保ってくれますので、
草と上手に付き合っていく栽培方法が“自分のもの”に出来るといいですね。 (^-^)v
繰り返しですが、
除草作業に苦労される方も多いと思います。
除草作業は、想像以上に大変です。 疲れます。
これに対し、除草剤は“草を排除する”という目的に対しては
非常に便利で有効です。
しかし、そのままにしておくと、草が枯れた後の土壌は
確実に乾燥します。
これらを良く考えて、目的にあった使用を心掛けたいものです。
 
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今は亡き某氏曰く、
「砂漠に雨を降らせたければ、植物を(木)を植えればよい。」
確か・・・こんな意味のことだったと記憶しています (^-^;)
開発が進んで、雑木林や平地林が激減し、緑が減り、
いたるところがコンクリートとアスファルトで覆われた現在、
気温が上昇し蒸し暑く、
少雨で土壌は乾燥。
気温と不快指数の上昇で、エアコンの使用率が上がり、
エアコンの室外機から排出される熱で、さらに気温上昇・・・・・
便利なものは、結果的に別の形で不都合な現実となって我々の前に現れます。
埼玉県の木は“ケヤキ”です。
某氏が植樹に勧めていたのも、ハナミズキやケヤキなどの落葉樹だったと記憶しています。
以前は、埼玉県でケヤキは、
街路樹や屋敷林など、どこでも極普通に目にすることが出来ました。
夏には、“木陰”と“涼”を提供してくれる役割も果たしていました。
しかし現在、ケヤキは屋敷林を中心に激減しています。
落ち葉、日照権、雨どいの管理、樹木管理など、理由は様々でしょうが、
何か対応策はないものでしょうか。
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「・・・雨を降らせたければ、木を植えればよい。」
弊社の資材を利用する上で、土壌水分は重要な要素です。
では。