トピックス&コラム

農産物直売所のファンづくり

先日、都内で農産物直売所の勉強会があり、これから農家さんが生き残る方法の一つとして注目される直売所の運営について勉強して参りました。中でも直売所のコンサルティングや出版を行なっている(有)ベネットの青木代表による講演は、色々な意味で参考になりましたので一例をご紹介いたします。
青木さんは直売所ではお米ひとつを販売するにも「白米ではなく玄米を並べ、店頭精米で販売するべき」と強く勧めていました。新鮮さが売りものの直売所で、精米したてのお米を味わっていただくことも、もちろん重要ですが、それ以上に大事な理由があるというのです。
それは、店頭で精米する時間を利用して、その間にお客様と会話することができることです。一般の消費者には知られていない地方の独自品種のお米をお勧めしたり、値段だけの比較ではない、お米の本当の美味しさについて話しをすることもできます。お客様のご希望を伺いながら、お好みに応じた精米度合いに調整したり、ときには炊飯の方法や健康法のアドバイスを行なうこともできます。こういうコミュニケーションをすることで、ただ袋に入った白米を買うだけでは得られない満足感をお客様に感じていただくことができ、お米に「物語」を加えることで直売所ならではの演出ができて、この直売所にまた来たいという「ファン」になってもらえるのが重要だということでした。
弊社の資材についても、気候や作型などの異なる現場で、それぞれに合わせた使い方の提案や、お近くで手に入りやすい有機物をどう組み合わせれば効果的な土づくりができるか、農家さんが困っている土の悩みをどう解決していくのかなど、ひとつひとつ積み上げて、カルスNC-R・サルパーSの「ファン」になっていただけるよう努めたいと思います。